心配していたいちごは、残念な事に、心配していた通りになってしまった。
枯れたいちごの代わりに、かぶを蒔く事にした。
もう1度、いちごに挑戦するよりも、その方が良さそうだ。
刈り取りには、時間がかかるだろうから、今日も鉱山は休まなければならないだろう。
作物を育てている季節には、仕方のない事だ。
いつものように島々を巡る途中、これもまたいつものように教会を訪ねたところ、アリエラから散歩に誘われた。
泉のほとりでアリエラは、この泉に女神さまが住んでいるらしい、と、言った。
確かに、この泉には女神さまが住んでいる。
フ・ルサンは、驚きもせず肯定した。
アリエラは、フ・ルサンが女神さまの存在を知っていた事に驚き、また、フ・ルサンが女神さまと会った事がある事実に驚いていた。
毎日、女神さまの為に、真剣な祈りを捧げる彼女だと言うのに、まだ女神さまに会った事はないらしい。
これだけ慕い敬われているのだから、女神さまも少しばかり姿を見せてやればいいだろうに。
そこでフ・ルサンは、泉に向かっていちごを投げ入れた。
女神さまのもっとも好む作物だ。
フ・ルサンの考えた通り、女神さまは現れた。
女神さまは、泉の側で祈る、アリエラの事を知っていた。
アリエラは驚き、慌て、そして喜びに震えていた。
他愛もない会話をし、女神さまは泉へと姿を消したが、アリエラの感動は当分続きそうだった。
何にせよ、彼女の望みが叶って良かったと、フ・ルサンは思った。
枯れたいちごを刈り取るには、ただのカマでは辛いだろう。
フ・ルサンは、整理棚に眠っていた赤のすてきを、カマに備える事にした。
昨日貰ったばかりの黄のすてきを、ブラシに備える事も忘れなかった。
宿でチェルシーの誕生日を、ささやかに祝い、ニクスの店では青カレーのレシピを教わった。
青カレーとはどんなものなのか、料理の名からして気になり、フ・ルサンはすぐにレシピを確認した。
青い草を使うようだ。
なるほど、薬膳なのだろう。
牧場では、収穫物と、大量の種蒔きが待っていた。
もちろん、その前にいちごの刈り取りをした。
途中、コロボックル島を訪ねた時には、彼らにあたらしい仲間が増えた事を知った。
おそらく、緑のコロボックルが増えたのだろう。
動物小屋では、羊祭りで優勝したシマニスの毛刈りがあった。
これからは、定期的にSランクの羊毛を手に入れる事が出来る。
鉱山仕事を諦めたからには、せめて釣りに出かけなくてはと思ったが、今日は遠出をしたい気分ではなかった。
間食をしながら、のんびりと釣りをするには、わかば島の桟橋が妥当な漁場だろう、と判断し、フ・ルサンはその場所で釣り糸を垂れた。
缶が釣れてしまう事も多かったが、大魚も数が釣れた。
フ・ルサンが満足していると、そこにぬしのたこが釣れた。
もちろん、連れて帰る訳にも、出荷する訳にもいかず、丁重に海へとお戻り願った。
☆イベント
・アリエラと女神さま
・あたらしい仲間
◇閑話休題的話題
たこが釣れましたが、こう言う事を言うのはどうかと思いますけれど……微妙に気持ち悪い感じでした。
何故、そう思ったのか、と原因を考えると、色でしょうか。
とりあえず1度釣ったので、もう釣れなくてもいいです。

